ベネチアビエンナーレは、2年ごとに「建築」と「アート」とが交互に開かれる国際展覧会です。ことし2000年(:記述時点)は、「建築」の都市で、世界の多くの建築家が招待されて展示を行っています。会場は国際テーマ館とも呼べるアルセナール地区と、各国のパビリオンが並ぶジャルディーニ地区に分かれています。
この展示は、そのアルセナール地区を入った最初の広間を使って行われています。広さ約440平米、天井高6mの、広い空間です。
今回のキュレイタであるフクサスによって設定されたビエンナーレ全体テーマは、‘city: less aesthetics, more ethics’(都市・美学より倫理を)というものですが、当方の展示では、これを、「どちらか一方ではなく、両方をかなえる道を探す」、と解釈して、インスタレーションを行いました。
左右の両端にあるように思えることが、実は違うレイア(=平面)に載っていて、そのレイアを重ねれば、両端にあったものを同じ位置に持ってくることができるのではないか。
そうすれば、どちらか片方を選ばないと行けないという脅迫観念から逃れて、もっと自由な世界をつくることができるのではないか。
そういう、レイアを重ねる方法を探そう、という、趣旨です。 |